バイオイノベーション政策分野 平成30年度の学生募集をします

准教授: 加納 信吾
TEL: 04-7136-3715
E-mail: kano{at}k.u-tokyo.ac.jp
研究室HP(当研究室がバイオ知財コースを担当)

研究紹介

以下、本コースの特徴と、教育・研究内容を紹介する。

1. 「バイオ知財コース」の特徴

  1. 知財分野、バイオビジネスでの豊富な実務経験者による教育カリキュラムが編成されている。
  2. 実証的な社会科学的アプローチによるイノベーション研究を行うことで博士号の取得が可能。また、そのための研究インフラが構築されている。
  3. バイオ分野に特化した知財戦略・イノベーション政策を研究することができる。

2. 「バイオ知財コース」の教育カリキュラム

  1. バイオ知財法に関する実践的授業の開講
    特許庁審査官経験者を含む知財の専門家により、知財に関する基本的な学習機会を提供している(バイオ知財法概論)。また、実際に先行技術調査を行い、発明をクレームとして表現することで、知識の権利化における実践的な演習を行っている(バイオ知財実務演習Ⅰ)。
  2. バイオビジネスの事業化におけるMOT教育
    知財の事業化、ビジネスモデルの解析、産業分野としての医療産業や医薬品産業に関する知識、スタートアップ企業の事業計画立案、資金調達、大手企業との提携、組織などManagementof Technologyに関する基本的な概念や知識については初学者に考慮した講義(バイオ知財戦略論)を用意しているが、具体的な実例については、ベテランの弁理士、TLOの担当者、ベンチャーキャピタリスト、アナリスト、製薬企業のアライアンス担当者などの実務家に対して理論と実践を踏まえた講義と討議を依頼している(バイオ知財実務演習Ⅱ)。

3. 「バイオ知財コース」の研究内容

  1. バイオ分野の知財戦略の分析
    ライフサイエンス分野における知的財産権戦略を議論するための基礎となる研究に取り組んでいる。特にブレークスルーが起きたときに知的財産権戦略はどうあるべきか、新たな研究領域が発生した場合にどう取り扱われるべきかに着目している。
     例えば、PCR特許やコーエン・ボイヤー特許などバイオ分野におけるノーベル賞クラスの研究成果に対して特許戦略はどう組まれたかについて特許ファミリー全体を対象としてクレーム概念と成立過程に着目する研究、ブランド薬とジェネリック薬を巡る攻防に見られる医薬品のライフサイクルマネジメントの実証的な分析、特許成立性に与える因子を代表的な技術分野で比較して定量的に分析する研究などに取り組んでいる。また、大学における創薬機能(Drug Discovery Functions in Acadimiea:DDFA)に関する研究に取り組んでいる。
  2. 先端医療分野におけるイノベーションの測定
    先端医療分野におけるイノベーションの実態を把握すること目的とした研究領域である。特許戦略、産学連携、企業戦略の実証分析の手段として特許DB・文献DBを用いたパテントメトリクス、ビブリオメトリクス分野の手法も用いるが、特定の技術・製品・企業に焦点をあてて、研究開発活動の測定方法の開発を通じて、イノベーション創出活動を実証的に分析していくことを目指す。
     例えば、カプセル内視鏡の研究開発における大手企業とベンチャー企業の研究者ネットワークを時系列に比較して、各々のコア能力の形成過程を分析する研究などを実施している。また、よりマクロな視点に立ち、ライフサイエンス分野と他分野を比較しつつイノベーションを測定するという観点からは、特許分類概念の変遷がイノベーションの発生に相当することに着目し分類概念の変更を用いてイノベーションの程度を分析する研究も実施している。この他、「レギュレーションの整備がイノベーションを誘発する」という観点に立ったレギュレーションとイノベーションの相互作用に着目する研究を実施している。
  3. 知的財産権とナショナル・イノベーション・システム
    ナショナル・イノベーション・システムとしての我が国の制度・組織、科学技術政策に関する研究を行っている。技術移転を解析するためのモデルの構築とその適用、大規模解析によるファクトリー・サイエンス化がライフサイエンスの研究進展にどのように影響を与えたか、バイオインフォマティクス分野における科学技術政策の評価、産業のパラダイム転換の分析などを実施している。

<留意事項>

研究室紹介

東京大学
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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