機能形成研究分野 平成30年度は学生募集をしません

教授: 宮島 篤
TEL: 03-5841-7884
E-mail: miyajima{at}iam.u-tokyo.ac.jp
研究室HP

【キーワード】幹細胞、炎症、再生、サイトカイン

肝臓の発生・分化・再生

肝臓は代謝や血清タンパク質の合成など多彩な機能をもち生命の維持に必須の臓器である。肝臓は胎生中期に前腸上皮細胞から発生し、発生直後の肝芽細胞は、肝臓の諸機能を担う肝細胞と胆管に分化する肝臓の幹細胞である。当研究室では、この肝芽細胞はじめ肝臓を構成する各種の細胞を分離・培養するシステムを開発しており、それらが有機的に相互作用しながら成熟肝臓を形成する過程の解明に取り組んでいる。
成体肝臓は再生能力を備えたユニークな臓器であり、肝障害により肝幹細胞に依存性する場合と依存しない場合がある。部分肝切除から肝臓が再生する際には、残存肝細胞が増殖して元の大きさに戻り、幹細胞は関与しない。一方、胆管結紮や薬剤による肝障害においては幹細胞様の細胞が増殖する。当研究室では、こうした肝再生の分子機構の解明を目指している。また、ウイルス感染や代謝異常など様々な原因による肝炎が慢性化すると線維化、肝硬変を経て肝臓癌に移行することが知られている。こうした肝臓の病態、再生機構、さらに肝癌発生の機構の解明、肝幹細胞のがん化との関連にも取り組んでいる。成体肝臓は腸管から様々な異物が大量に流入する組織でもあり、肝特有の免疫応答システムが発達している。このシステムの異常は炎症を惹起して肝疾患につながる。したがって、肝臓における免疫系の理解は肝疾患発症のメカニズムを理解する上で必須であり、免疫系の理解は肝疾患発症のメカニズムを理解する上で必須であり、それを目指す研究も展開している。

iPS細胞の分化誘導系と再生医学

 糖尿病の治療として膵臓内の内分泌器官である膵島の移植が行われているが、ドナー不足から移植に利用可能な膵島を作る技術開発が強く求められている。当研究室では、マウス胎児膵臓細胞からin vitroで膵島の3次元構造を作ることに成功しており、これを元にしてマウスiPS細胞からの機能的な膵島形成に成功している。そこで現在、この技術をヒトiPS細胞に応用して移植や創薬研究に利用可能な膵島を作ることを目指している。 また、機能的な肝細胞は創薬研究に必須であり、当研究室では、高い肝機能を備えた細胞をヒトiPS細胞から分化誘導するシステムの開発も行っている。

 

研究室紹介

東京大学
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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