先端医療開発推進分野

准教授: 野島 正寛
TEL: 03-6409-2340
E-mail: nojima{at}ims.u-tokyo.ac.jp
研究室HP

研究紹介

【キーワード】 生物統計、医学研究デザイン、ビッグデータ、臨床試験、臨床疫学、エピジェネティクス、バイオインフォマティクス、DNAメチル化、機械学習、社会医学

 本研究室の研究活動: 臨床試験や臨床疫学研究における研究デザインおよび統計解析を担当し、共同研究の形で数多くの論文報告を行っています。交絡や変数間の相関を考慮した解析、統計的予測モデルの作成などを行い、擬似相関を見抜き真の関連を発見すること、医学や社会に役立つ統計モデルを作成することを常に心がけております。また、環境疫学研究やオミクスデータを利用した疫学研究にも携わっており、生物統計学で利用される基本的な解析手法に加え、LASSOやRandom Forest等の機械学習的手法を利用した解析も取り入れています。これにより、簡便さを保ちつつも従来の手法と比べ高精度な予測が可能となりました。多種多様な環境汚染物質や血中の代謝産物などから、特定の疾患に対し将来の発症予測などを試みています。

 研究のもう一つの柱として、エピジェネティクス、特にDNAメチル化について大規模データを利用した検討も行っています。近年の研究では、DNAメチル化のマイクロアレイデータと遺伝子発現アレイデータ、miRNA(マイクロRNA)の発現データ等を統合し、遺伝子発現制御を統計モデルで表現することで、癌組織におけるエピジェネティクス変化とその意義について報告しました(Nojima et.al, Mol Cancer 2016)。さらに、看護学分野など、質問紙調査をベースとした社会医学的研究に携わることも増えてきています。できるだけ平易なモデルを利用することで共同研究者や論文の読み手の理解しやすい検討を行い、「統計」を軸として、新たな医療開発の推進に力を入れています。

 研究室への参加を希望する場合には、指導を希望する教員にアポイントを取り面談を行い、これまでの研究内容、課程での研究計画、卒業後の予定について説明し、十分に話し合いを行った上で出願するようにしてください。

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東京大学
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