カリキュラム

専攻のカリキュラム

授業詳細は「東京大学授業カタログ」で確認してください。

基礎講義科目

基礎講義科目群では、多様な背景をもつ入学者を対象として、バイオインフォマティクス、生命科学、医科学についての基礎的な講義を行います。基礎講義Iではバイオインフォマティクスの様々なアルゴリズムについて、基礎講義II では、細胞を構成する分子、ゲノムシステム、遺伝情報の発現について、基礎講義IIIではゲノム情報を活用しヒト個体の分子病態を高次生命現象に結びつける方法について、それぞれ学びます。

発展講義科目

発展講義科目群では、生体高分子構造から、細胞高次機能、感染・免疫学、がん、再生医療、システム生物学、オーミクス解析まで多岐にわたるトピックを講義します。各講義は専門家が最新の研究動向を紹介し、これにより高度な知識と実践的なスキルの習得を目指します。これらの科目から、細胞機能から、疾患治療、インフォマティクス解析に至るまで、生命科学、医科学、情報科学の融合を具体的に学ぶことができます。

基礎演習科目

基礎演習科目群では、研究室外のプロジェクトへの参加や他研究室の学生への指導経験、さらには先端セミナーへの参加を通じた多角的な学習経験の場を提供します。基礎演習Ⅱでは、所属研究室外のプロジェクトに参加し、多様な実験手法を学びます。基礎演習Ⅲでは、他研究室の学生を指導する技術について学びます。基礎演習Ⅴでは、先端セミナーを通じて医科学・生命科学の最新動向を把握します。

情報生命科学特論科目

情報生命科学特論科目群では、生命ビックデータの解析手法から高度な機械学習や統計解析、オーミクス情報解析アルゴリズム、創薬インフォマティクスまで幅広く網羅しています。最先端の研究者によるセミナーを通じて、研究に活かせる実践的な知識を習得することが目標です。

研究/医療倫理科目

研究/医療倫理科目群では、医科学研究者が人を対象とする研究や医療において直面する倫理的課題を理解し、解決手段を学ぶことが目的です。基礎的な知識の習得からはじめ、被験者保護に関するトレーニングや倫理的課題について議論を行います。

医療トランスレーショナルリサーチ科目

医療トランスレーショナルリサーチ科目群では、基礎医学から臨床研究へとつなげる実践的な教育を提供します。非医学部出身者を対象とする医学概論を受講し、病院での実習を通じて現代医療の現状と問題点を学びます。さらに、新たな治療法の臨床試験を実施するために必要な法と規制の知識を学びます。

医療イノベーションコース科目

医療イノベーションコース科目群は、知的財産、ビジネスモデル、公共政策に至るまで多角的に医療イノベーションを考えるための教育を提供します。特許に関する基礎から実践までの知識、ビジネスモデル分析や技術移転、さらには医科学における公共政策の役割について学びます。これらにより、医療の現場での研究開発、新しい治療法や製品の社会実装に不可欠なスキルと知識を学びます。

理学部生命情報学科・合併科目

理学部生命情報学科・合併科目群では、バイオインフォマティクスの基礎からゲノム生物学、システム生物学、オーミクス論など、バイオインフォマティクスの多岐にわたる分野について講義します。プログラミングの基礎から高度なデータ解析のスキルまで網羅的な教育が行われ、多様な生命現象を数理的・情報科学的に解析する能力が培われます。各講義では基礎理論だけでなく、具体的な研究や実用例も紹介され、生命データ解析における現実の問題解決に直結した学びが可能です。

国際化演習科目

国際化演習科目群では、英語によるポスター発表、スライドを用いた口頭発表、科学論文の書き方についての実践的な指導があり、各セッションは少人数でのチュートリアル形式です。また、英語で行われる先端研究セミナーの聴講や、フランスのリヨン大学との短期交換留学プログラムも提供されています。これらの演習を通じて、国際的な研究環境でのコミュニケーション能力と、科学的な発表・論文執筆スキルを向上させることが目標です。

研究室指導科目

研究室指導科目群では、指導教員の下で学位取得のための研究及び論文作成が行われます。所属研究室のセミナーに参加し、論文紹介、研究発表やディスカッションの技術を学びます。特に博士課程では国際誌での英語論文出版や、国際学会でのポスター・口頭発表のスキルを身につけます。

メディカルゲノムサイエンス・プログラム (Medical Genome Science Program, MGSP)

メディカルゲノムサイエンス・プログラムは、最先端のゲノム研究を基盤とする基礎研究と臨床応用の橋渡し(橋渡し研究)に資する融合領域の人材育成を目的とした教育プログラムです。所定の講義・演習群を履修すると課程修了時にMGSP修了証が授与されます。

情報生命科学プログラム (Computational Biology Science Program, CBSP)

情報生命科学プログラムは、プログラミング基礎からアルゴリズム開発、生命ビッグデータ解析まで幅広いスキルを持つバイオインフォマティクスのエキスパートを育成することを目的とした教育プログラムです。所定の講義・演習群を履修すると課程修了時にCBSP修了証が授与されます。

生命データサイエンス・プログラム(Data Scientist Training/Education Program, DSTEP)

生命データサイエンス・プログラムは、メディカル情報生命専攻及び先端生命科学専攻の博士学生を対象とした教育プログラムです。製薬・バイオテクノロジー関連企業の協力の下、東京大学の教育の独立性を担保しつつも、企業ニーズに直結するバイオインフォマティクス上の問題の解決に即戦力となる人材の育成を目的としています。プログラムの修了時にDSTEP修了証が授与されます。

東京大学国際卓越大学院教育プログラム

東京大学では、高い研究力と専門性をもって人類社会に貢献する博士人材を育成するため、研究科等が連携して構築した修博一貫(または学修博一貫)の学位プログラムとして国際卓越大学院教育プログラム(WINGS)を展開しています。2024年3月現在、WINGSのうち6プログラムが当専攻所属の大学院生の応募を受け付けており、各プログラムにおいて、プログラム履修生に対して奨励金や卓越リサーチ・アシスタントなどの経済支援を行っています。詳細については下記リンクでご確認ください。

トップへ