研究室紹介

医療イノベーションコース/兼担武藤研究室
(医科研 公共政策研究分野)

この研究室では、様々な医科学領域の基礎研究から臨床試験、さらにその成果が中長期的に社会にもたらしうる影響を研究しています。科学技術政策のみならず、医療政策、福祉政策、労働政策、家族政策など他の政策領域との関連を重視し、それらに立脚した提言を専門家、市民、患者、国などにおこなってきました。  研究テーマとしては、現代社会の中で生命科学・医学が直面する問題を幅広く扱っています。具体的には、①ヒト受精卵へのゲノム編集や人―動物キメラ研究、ブレイン・マシン・インターフェースなど、生命倫理上の課題を含む研究課題、②医療を支援する人工知能(コグニティブコンピューティング)の活用や大規模なゲノムデータの共有、遺伝情報に基づく差別、遺伝子検査ビジネスの台頭など、データと人の関係性とその変容に関する研究課題、③臨床試験、倫理審査委員会など研究参加者保護に関する研究課題、④ブレインバンクやバイオバンクなど、ヒトの体の一部を研究に用いることに関する研究課題などに取り組んできました。研究手法としては、歴史資料や行政資料、ガイドラインなどを用いた政策過程分析、量的・質的な調査(質問紙調査やインタビュー、フィールドワークなど)などが中心です。  生命や身体、健康についての倫理、政策上の課題を学問的に探究したいという方であれば、理系・文系を問いません。詳しくはhttp://www.pubpoli-imsut.jp/まで。  研究室への参加を希望する場合には、指導を希望する教員にアポイントを取り面談を行い、これまでの研究内容、課程での研究計画、卒業後の予定について説明し、十分に話し合いを行った上で出願するようにしてください。

研究キーワード
生命倫理、研究倫理、医事法、公共政策、医療社会学
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