研究室紹介

メディカルサイエンス群/兼担山﨑研究室
(医科研 細胞制御研究分野)

当研究室では、造血幹細胞をモデルとした幹細胞生物学の研究とその応用に向けた基礎研究を行なっています。近年、様々な多能性幹細胞や成体幹細胞(組織特異的幹細胞)の存在が明らかとなり幹細胞研究分野が大きく発展しつつあります。造血幹細胞は一世紀も前からその存在が考えられ、最も古くから研究と臨床応用に取り入れられた幹細胞です。造血幹細胞研究は幹細胞生物学をリードする分野として走ってきましたが、いまだ不明なことが多くある幹細胞でもあります。これらの疑問に答えるための研究は生物学ならびに医学の分野において非常に重要であり、とても魅力的です。 造血幹細胞は個体の一生にわたってすべての血球系を維持することができます。造血幹細胞の持つ自己複製能と多分化能がこれを可能にします。幹細胞研究を行なう上で、造血幹細胞の有利な点は分化誘導が比較的容易なことです。1個の造血幹細胞から多様な血球をin vivoあるいはin vitroで分化させることができます。 造血幹細胞研究は再生医療、遺伝子治療のさらなる発展に大きく貢献すると期待されます。

研究キーワード
幹細胞生物学、遺伝子治療
造血幹細胞研究を中心とした幹細胞生物学

造血幹細胞を中心として幹細胞の未分化性と多能性を理解し、制御することを目的としています。
また、その確立した細胞制御技術により新たな細胞治療システムを構築することを目指しています。

トップへ