研究室紹介

メディカルサイエンス群/兼担山梨研究室
(医科研 腫瘍抑制分野)

我々の研究グループでは生命活動を支えるシグナル伝達機構の理解と、それに基づく難治性疾患の克服を目指しています。それ故に、ある特定の疾患に拘泥することなく、真に新たな知見を求めて、広く細胞機能を制御するシグナル伝達機構全般をその研究課題としています。具体的には、細胞機能制御の破綻として発症する癌、発生発達障害や免疫・神経筋疾患、加齢性疾患等に重要なシグナル伝達機構に関して、未知のシグナル分子やシグナル経路を同定し、生理学的もしくは病態生理学的な視点から、それらの機能と作用機構の解明を進めています。また、その成果として得られた知見については、動物モデルや臨床検体を用いた研究を通じて臨床応用への展開を図っています。実際、我々は神経筋シナプスに必須のDok-7シグナル経路を発見し、その知見に基づく研究からDOK7型筋無力症と新たな病原性自己抗体陽性の重症筋無力症を発見しています。さらに、現在、これらの疾患に対する全く新しい治療法の基礎研究を進めると共に、腫瘍悪性化機構などの研究を推進しています。しかしながら、我々の第一義的な目標は真に新たな知見を得る事にありますので、疾病にかかわる事象のみにとらわれることなく、グループに属する各々が個々の課題の本質を捉えることのできる研究グループとして発展・成長すべく、日々の努力を続けています。  より詳しい情報を御希望の場合は、ホームページを御覧下さい。 https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/genetics/html/home.html

研究キーワード
シグナル伝達、マウスモデル、遺伝子・分子標的治療、がん・免疫、老化・神経筋疾患
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